松みどり 純米吟醸 S.tokyo
- 2019/07/31
- 07:43




松みどり 純米吟醸 S.tokyo
神奈川県足柄上郡の中沢酒造さんで醸されるお酒です。
松田駅に程近い場所にある酒蔵さんですね。
「松みどり」という銘柄は、神奈川県内であればスーパーで見かけることもありますが、一般層にはあまり知られていないイメージです。
外飲み家飲み共に経験有り、ブログ的には初登場ですね。
今回頂くのは昨年に続き二度目の造りとなった一風変わったお酒。
使われている酵母はSaccharomyces tokyo NAKAZAWAというもの。
これは中沢亮治博士が1909年に発見した、世界で2番目に古い清酒酵母なんだとか。
しかしながらこのSacch.tokyoは日本酒造りに使われることは無く、100年以上の時が流れることになってしまったようです。
そんな中、東京農業大学で保管されていたSacch.tokyoを中沢酒造さんの十一代目杜氏の鍵和田杜氏が恩師である同大学准教授の先生に相談して分けてもらって、中沢酒造さんが造ったのがこのお酒というわけですね。
他にも酵母の発見者である中沢博士の苗字と社名が同じであったり、「0024」という菌株の番号と会社の電話番号の下4桁が一緒だったりと、不思議な縁もあったようです。
このお酒の発売に際し、県内では新聞にも載りましたしご存知の方も多いかもしれませんね。
精米歩合55%の純米吟醸で使用米の記載はありません。
さて、それでは早速いただいてみましょう!
上立ち香はふわりと酸中心の甘酸っぱい香りが感じられます。
含んでみると…やさしくて飲みやすい!
甘味はやや強め~強め程度のもの。
どうにも表現が難しい中庸的なもので、尚且つかなり柔らかい。
続いて合流してくる酸は強めのもの。
しかしながらこちらも甘味同様柔らかい。しっかりと酸は感じるのに、棘が全然ないんですよね。
中盤の旨味の膨らみはほどほどのもの。同じタイミングで酸もピークを迎えるので旨味はやや感じづらいかもしれません。
後味は若干の渋味と甘味を伴った酸中心のもの。ちょっとワインっぽい後味です。
柔らかく優しい飲み口の美味しいお酒でした。
性別うんぬんは批判されることも多い時代ですが、僕は女性的と表現するのがピッタリな味なのではないかと思います。
これが今まで日本酒造りに使われていなかった酵母だなんて勿体無いと感じてしまいましたね。
松みどり 純米吟醸 S.tokyo
中沢酒造株式会社(神奈川県)
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