あべ VEGA 2018 生酒
- 2019/05/31
- 15:16



あべ VEGA 2018 生酒
新潟県柏崎市の阿部酒造さんで醸されるお酒です。
今年度より僕が通っている酒屋さんでも取り扱いが始まり、購入しやすくなりました。
今回頂くのは「VEGA」。以前紹介したFOMALHAUTやREGURUSと同様スターシリーズのお酒ですね。
使用米は柏崎産の越淡麗、精米歩合及び特定名称の記載はありません。
アルコール度数は15度で、スターシリーズの中でも一番「普通っぽい」スペックのお酒ですね。
火入れもあるようですが今回は生のものをいただきます。
さて、それではスターシリーズですので星の解説に移りたいと思います。
とは言っても、今回は知名度が高く解説も必要ないような星ですね。以下の内容はご存知の方も多いと思います。
ベガはこと座のα星であり、全天21の1等星の1つです。夏を代表する天体の一つであり、とても知名度の高い天体でもあります。
日本においては古くより七夕伝説の織姫星として知られています。
そして対になる牽牛星(彦星)はわし座のアルタイル、恋する二人の橋渡しとなるカササギ…もといはくちょう座のデネブ。
このベガ、アルタイル、デネブはどれも夏を代表する1等星であり、これらを結んだ3角形を「夏の大三角」と呼びます。ちょっぴりオタク趣味な方は「あれがデネブ アルタイル ベガ」というフレーズを思い浮かべることでしょう。
この夏の大三角は七夕伝説と合わせ、星好きでない方にも広く知られていますね。このあたりは星好きでなくても多くの方が知っている、一般常識と言っても差し支えないものでしょう。
そんな夏を代表する天体であるベガですが、輝きは青白く美しいものです。季節柄ベガの方がやや不利ですが、スピカの輝きに勝るとも劣らない美しさだと思います。
春であればスピカ、夏はベガ、冬はプロキオン、それが季節における青白く美しい1等星だと個人的には思っています。
冬に関してはプロキオンよりも強い輝きを放つシリウスという星がありますが、僕はどうもあの星が嫌いでして…そのあたりはスターシリーズ「シリウス」を飲む際に語りたいと思います。
さて、これも有名な話ですがベガは決して遠くない将来、北極星となるであろう星です。
というのも、地球の歳差運動(すこしずつ回転軸がズレる、と思ってください)により、12000年ほど後にはベガが北半球の天頂に位置する星となり、北極星となるようです。
現代において北極星といえばこぐま座α星のポラリス(2等星)ですが、彼はそう遠くない将来降板となるわけです。
ちなみにポラリスは世界各地で「極」「中心」を意味する言葉で呼ばれることが多いです、というか「ポラリス」という名が「極」を意味する言葉だったりします。
そんな彼が極から外れた未来、今から12000年後のポラリスがどういった扱いになっているのか心配でなりません。
ちなみにですが、ベガが北極星となる=夏の大三角は「夏」の大三角ではなくなることでもあります。ベガが北極星になるというのも見てみたいのですが、夏の大三角が夏のシンボルでなくなってしまうのは惜しいですね。
さてさて、星の話もほどほどにして、ぼちぼちお酒を頂くとしましょう。
上立ち香はややミルキーな甘い香りがほんのりと。
どちらかと言えば無個性な香りですね。
含んでみると…やっぱり今まで飲んだスターシリーズの中では普通な印象。
甘味はやや強め、若干水っぽさのある甘味です。
ちゃんと甘いんですけどどうも水っぽく感じるんですよね…。
アルコールは15度なのですが11~13度くらいの低アル酒にありがちなやや水っぽい甘味と似てます。
もちろんそういった低アル酒と比較すれば断然濃いのですが…質が似てるんですよね。
水っぽさの面だけで見ればREGURUSの方が度数が高く思えます。
中盤の旨味の膨らみは程々、酸はやや強めですが個性と言えるほどは目立ちません。
終盤もやや水っぽい甘旨味を惰性で引っ張ってる印象。軽いアルコール感が感じられますが、これがなければフラットな味わいかもしれません。
決して不味いわけではないのです。普通に美味しく飲めます。
ただ先に飲んでいる2種のスターシリーズが個性的な味わいだっただけに、どうしても無個性に思えてしまいます。
普通に美味しいです、そこは明確に表現しておきます。
ただ他の1等星と並べる味かと聞かれると…FOMALHAUTやREGURUSみたいな「コレ!」ってとこが無い上に水っぽい。
ベガよりもシェリアクって感じの味かなぁ…。
あべ VEGA 2018 生酒
阿部酒造株式会社(新潟県)
お気に入り度 8.5/10.0
↓べ、別にクリックして欲しくなんかないんだからねっ!

にほんブログ村

日本酒 ブログランキングへ

スポンサーサイト